第247回TOEIC L&R公開テスト(2020年1月12日実施)を受験されたみなさま、お疲れさまでした。
今回の私のTOEIC受験の解答と感想はこちらの記事にまとめます。
関連 第240回(2019年5月26日)TOEIC L&R公開テスト受験の解答・感想
試験終了の解放感に満ちている時間かと思いますが、記憶が鮮明なうちに「ふり返り」をしておくと、今後の受験にとても役立ちます。
TOEICは答え合わせが難しい試験、経験値を次回に活かそう
公式サイトの注意事項にも明記されているとおり、TOEICは解答用紙はもちろん問題用紙も持ち帰ることができません。
持ち帰れるのは自分の記憶と疲労感です。
でも、学生のころから先生に言われますよね?「テストは受けた後の復習が大事。」
TOEICも受験後の復習が大事ですし、本試験でしか得られない学びは多大です。
できるだけ記憶が鮮明なうちに、試験で得た情報や学び、経験ををアウトプットしましょう。
TOEIC受験後の感想・解答・結果ノートのメリット
私の場合は、反省会ノートに手書きでダーーーーーっと一気に書きなぐっています。
Twitterで思い出したそばからツイートしてもよし、blogにまとめて記事を公開してもし、掲示板でみんなの知恵を集めてもokだと思います。
自分にあう方法で、手段は選びません。
とにかく思い出してアウトプットしておくことが大事です。
試験の内容をふりかえることで大きなメリットがあります。
メリット1:出来ない事実を受け入れる
たった今受けてきた試験の内容なのに、ぜんぜん思い出せません!
試験会場を出て、最初に思うのは疲れた!の一言です。
問題を解くことが大事なので、無理に問題を覚えていては本末転倒なのですが。2時間みっちり集中して解いたはずでも、どんな問題だったかは覚えていないものです。
試験内容を覚えていないのですから「試験の出来」なんてハッキリしません。
パート別に、細かくアウトプットするすることで、具体的な試験の出来を評価できます。まずは自分の弱点を分析しましょう。
漠然と「時間が足りなかった!」といった感想から、「リスニングのパート、意図問題は解けていた」「文法問題は解けたけど、語彙力が足りないからPart5は…」などの具体的な発見があれば十分です。
メリット2:課題&弱点をあぶり出し、対策する
記録を詳しく残せれば、スコアの予想を出すこともできます。
設問まで掘り下げて振り返ることで、他の受験者の情報と照らし合わせ、正答だったか?間違えたのか?おおよその答え合わせができますね。
ここまでふり返りができれば、苦手分野が分かるはずです。
課題をハッキリさせて、次回の作戦を立てましょう。
スコアが郵送されてから、Abilities Measured(通称:アビメ)で弱点を確認することもできます。ただし手元に届くまで4週間近くかかります。
鉄は熱いうちに打て!の精神で、記憶が鮮明なうちに振り返り、いち早く次回へのスタートをきりましょう。
メリット3:リサイクル問題に遭遇する、ラッキーを引き寄せる
IIBCのサイトで公表されているとおり、TOEICの問題を作成しているETSは問題の一部を再利用(リサイクル)しています。
新しいテストを作成する際に、以前に実施した問題のごく一部を必ず新しい問題の中に織り込み、スコア算出時に新旧テストを比較し、難易度によってスコアにブレが生じないように調整。スコア基準の不変性を確保しています。
TOEICを何度も受験しているとリサイクル問題に遭遇することがあります。
過去の受験内容を復習しておけば、リサイクル問題で確実に正答を選べます。
リサイクル問題だと気づけなくても、なんとなく「見たことあるパターンの問題」として落ち着いて解答することができます。
メリット4:読み返して、成長を自信にする
私が「ひとり反省会」を始めたころは、多くてもB5ノート1ページ。
Part毎に1行ずつ。昼ごはんに何食べたか?くらいで終わっていました。
今では1パート1ページくらい使って書いています。(お昼ご飯の記録は続けてます)
試験内容を覚える余裕がある。これだけでも大きな成長だと実感します。
より多くの問題を思い出せることは、余裕をもって解答できていた証拠ですし、選んだ選択肢に自信があることの証明です。
次の試験直前に読み返すと、こんなに頑張っていたんだから大丈夫!と自信が持てますよ。
TOEIC対策本も、受験した情報を元に書いている
じつは、TOEIC公式テストを情報源にしているのは私たち受験生だけではありません。
全ての(まともな)TOEIC対策本の著者は毎回すべての公開テストを自分で、連続で、受験して生のデータをとっています。
ですから、評判のよいTOEIC本の著者やTOEIC講師は必ずといっていいほど毎回受験して、本人がみずからテストの傾向や難易度を確かめています。
TOEIC頻出英単語帳として根強い支持をえている「金のフレーズ」「銀のフレーズ」そして「金のセンテンス」の著者、TEX加藤さんも実際に100回以上受験して得た情報元『TEXファイル』に記録した単語を元に作成したと著書のまえがきに明記しています。
逆にいうと、自分で受験していないTOEIC講師はあまり信用できません。
TOEICノートは何を記録すればいい?→ 何でもOK!
記憶を呼び起こして今後に活かすことが目的なので、基本なんでも自由に記録します。
試験会場に向かう電車の向かいに座っていたおじさんも金フレ開いてたなー。
教室が3階なのにエレベーターなかった。
お昼のカツカレーが美味しかった。。。何でもいいんです。
読み返して役に立つ情報の例
・リーディングパートの時間配分はどうだったか?
・マークシートの残り何問「塗り絵」したのか?
・印象に残った問題は?
・解けなかった問題?
・迷った問題は?
・自信をもって正解を選べた問題は?
・どんな場面の問題があったか
実際に、私がひとり反省会をした時の画像を載せてみます。
ひとり反省会のコツ
1.試験会場を出たら、まずは水分と糖分を補給
まずは、2時間酷使した脳とカラダを休めます。
私は受験票が届いた時から、試験会場までの移動経路と試験後のひとり反省会会場をセットでシュミレーションしています。
どこで反省会をするか、先に決めておけばTOEIC後に余計なことを考えずにメモをとれます。
試験会場の最寄駅や、会場までのルートに使えそうなファミレスや喫茶店がないか探しましょう。できれば美味しいスイーツで糖分補給できるお店がいいですね。
反省会の場所を確保したら、まずはコーヒーを飲んで甘いものを食べて一息つきましょう。
2.一気に記憶を吐きだす
順番は関係なく、思い出すままに、何でも記録します。
私の場合は手書きノートなので、初めに1ページに1パートずつ番号をふってから書いています。少しだけ見返しやすくなりますよ。
とにかく記憶を吐き出しつくしてから、、帰路につきます。
いちど記録しておけば、途中で買い物したり続きが翌日になっても大丈夫です。
もちろん答え合わせや、調べて確認した内容、ほかの受験者からえた情報(tweetなど)も後からドンドン追記しましょう。
3.ほかの受験者の情報で補強する
ひと通り自分の記憶が残せたら、ほかの受験者の情報で補強します。
Twitterやブログ、なかには音声配信、YouTubeLiveで他の受験者が発信する感想や解答速報の情報が得られます。
ネットだけでなく、直接集まって勉強会を行っているグループもありますね。
(Twitterで募集されたりします。都会がうらやましいです。)
とりあえずTwitterでハッシュタグ #TOEIC を検索してみると滝のように流れてきて迫力があります。
正しい選択肢が分かったり、○○の対策本に似た問題があった!など、得られる情報は無限大です。ぜひ活用しましょう。
ノートに追加記録するときのコツは、自分の感想とそれ以外のソースから得た情報はペンの色を変えて区別しています。(たとえば、自分の記憶は黒色で、twitterで流れてきた情報は青色で書きます。)
このノートだけで実際に受験した情報がどんどん厚みを増していきます。
見返すだけで苦手分野の総復習ができる、自分だけの参考書になっています。
4.くりかえし読み返す
次のTOEIC受験前に、ぜひ読み返してみてください。
本当はいつでも、何度でも読み返すほうがいいのですが、試験前に読み返すことでイメージトレーニングもできます。
ここで役立つのがお昼ごはんのメモです(笑)
味覚・嗅覚とセットになった記憶は臨場感をもって思い出しやすくなります。
弱点を再確認しつつ、それまでに対策したことも思い出して、自信をもって試験に挑みましょう。
TOEIC受験の感想ノートは自分だけの参考書
以上、TOEIC受験の感想ノートの作り方とメリット、活用方法を照会しました。
私もいくつかTOEIC受験の感想記事を書いていますが、元々はひとり反省会ノートに書きなぐった情報をブログ用に編集したものです。
せっかく6,000円近い受験料を支払い、多くの時間と労力をさいて受験したのですから、受けて終わりではなく試験後もしっかり味わいつくしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのTOEIC受験に役立てば幸いです。
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