『シャーロック・ホームズ』は、世界で最も多くリメイクされたミステリーと言われます。
フジテレビの「月9」枠でディーンフジオカ主演のシャーロックが放送されていますが、私のおすすめSherlock Homesを紹介してみます。
ちなみに、月9「シャーロック」はちゃんと見ていません。ごめんなさい。
SHERLOCK:カンバーバッチの出世作
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ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch)という下を噛みそうな俳優さんの名前を世に知らしめた出世作。
イギリスを舞台に、現代の科学やITを駆使した操作を展開していきます。
イギリスBBC放送で2010年に放送され、日本ではNHK BSプレミアで初放送。
2013年にNHK総合で放送され、吹替え版とはいえシャーロックのまくし立てる話し方、圧倒的知識量を噴水のように吐き出す様子が痛快です。一気にハマりました。
いっぽうで主要な登場人物とシャーロックの関係性も、この作品をベースに学べます。
探偵業の相棒、元軍医のジョン・ワトソン、敵視する兄マイクロフト・ホームズ、スコットランド警察のグレッグ・レストレード警部、ハドソン婦人、アイリーン・アドラー、そして宿敵ジム・モリアーティ。
いずれのシャーロック作品も、舞台は違えど主要キャラクターの個性が継承されているのがシャーロック作品のすごいところですね。
エレメンタリー:シャーロックが現代のNYに降臨!
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エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY、そのタイトルの通り現代のニューヨークを舞台にシャーロックが活躍します。
舞台NYに加えて設定の面白いところは、初の女性版ワトソンの登場です。
原作「ジョン・ワトソン」を、「ジョーン・ワトソン(Joan Watson)」としてルーシー・リューが演じます。
BS放送のDlifeでシリーズを追いかけていたのですが、huluで全シリーズ制覇しました。
シャーロックの奇人っぷりが加速!
ベネディクト・カンバーバッジのシャーロックでも変人っぷりは炸裂していましたが、ジョニー・リー・ミラー版のシャーロックはパワーアップした奇人です(褒めてる)。
薬物中毒の更生施設から最終日前日に脱走し、
体中タトゥーだらけ、記憶だけでなく鋭すぎる五感をフル活用
6台並べたテレビの番組を聞き分けたり、犯行現場の床を舐めたり
嗅覚は販売中止になったタバコの煙も嗅ぎ分けます。。。やばい。
初対面のジョーンを観察しただけで元外科医だと見破るところは、次に紹介するミス・シャーロックにも通じるエピソードです。
感覚が鋭すぎて持て余す様子もあるのですが、とにかく見てて痛快です。
シリーズ毎の特別キャストの個性も素敵
シャーロックが敵視する兄・マイクロフト・ホームズはもちろん登場します。が、政府高官ではなく、複数のレストランを経営するオーナーとして登場します。
舞台はNYですが、ロンドン警視庁に協力していた時代の相棒レストレードも濃いキャラですね。
ロンドン時代に登場するのは、キティ・ウィンターというシャーロックの弟子。シャーロックにもワトソンにもない視点で事件を解決に導く様子は、視聴者(弟子以下)の私でも推理できるかも?!と思わせてくれます。
シャーロックの父、モーランドホームズは闇の?資産家で、アイリーン・アドラー、モリアーティ、ハドソンさんも登場します。
ひとつだけネタバレするなら、ハドソンさんがトランスジェンダーの大柄な女性ってところはエレメンタリーの設定の面白いところでしょう。
TOEICの勉強にもなる混合話者
私はTOEICを趣味のように受験しつづけ、リスニングは満点を取得しています。
TOEICリスニングのスコアアップに一番役立つ海外ドラマは『エレメンタリー』と断言します。アメリカ、イギリス、オーストラリア、様々な英語が使われます。
- アメリカ英語:ワトソン、グレッグソン警部、ベル刑事
- イギリス英語:シャーロック、マイクロフト、レストレード、キティ
- オーストラリア英語:モーランド
舞台がNYなので、毎回登場する容疑者、被害者はさまざまな英語を話します。
「この人はカナダ英語だ!」なんて明確に聞き分けることはしませんが、主な登場人物だけでも米英の応酬が聴けるので、英語字幕を活用するととても面白いリスニング教材になります。
参考リンク 【hulu】エレメンタリー 全シーズンを英語字幕で観る
ミス・シャーロック:東京で、しかも女性の⁉シャーロック
タイトルの通り、動画配信サービスhuluのオリジナル作品として2018年にリリースされたドラマです。その後第1話、第2話のみ日本テレビで放映されました。
現代の東京×探偵は日本人女性の新解釈
舞台は現代の東京、シャーロックもワトソンも日本人女性という新解釈のシャーロックホームズです。
これもエレメンタリー同様、ぶっ飛んだ新設定・新解釈で興味深々でしたが、なにより竹内結子さんが美しいままにシャーロックの変人っぷりを体現してて最高!
貫地谷しほりさん演じる「和都さん」との初対面シーンもエレメンタリーを彷彿とさせます。鋭い嗅覚、観察眼、あふれる知識が第一話だけでシャーロックだ!と思わせてくれます。
脇を固めるキャストも豪華。滝藤賢一、中村倫也、大谷亮平、小澤征悦、斉藤由貴、伊藤蘭。イモトアヤコさんは友情出演でしょうか?
Sex and the CityのHBO共同制作
ストーリーを見るとすぐ、SATCファンの皆さんには耳なじみのある「フォァン!」という音とHBOのロゴが映し出されます。
Sex and the CityとおなじHBOのAsiaがhuluと共同制作して世界19カ国へ同時放送するので、気合と力の入れようが違いますね。
制作発表も、ちょっとした映画作品の公開プレミアのようでした。
正直、放送中の月9より日本の美しさを全力で表現したミス・シャーロックのほうが圧倒的な作りこみの差を感じてしまいます。
ところで、ミス・シャーロックのラストシーンで大きな謎が残っています。続編のための伏線だと期待しているのですが、制作の発表はいつになるのでしょう?
けっこう評判良かったから、続編公開あると思うんだけどな。
参考リンク ミスシャーロック(huluオリジナル)
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